Kanonピアノ教室の日記

指導歴26年の海外ピアニスト講師がつづります。英語も教えています

大受験生の日記Vol.1 2022年度

 昨年夏に、お仕事でお世話になっている先生からのご紹介で音大志望の高校生を数名見ることになりました。

 今日、フォーカスする子は、すでに、地方の音楽科に通われているのですが、実技試験がB‐判定とのことでこちらへ入室。

 

 初回レッスンにて、彼女がまず、一発目に弾いてくれて、とてもいいものがあったのですが、早い難しいパーッセージがあらあらあら…

 全部聞いてあげたいけれど、とりあえずちょっと、止めて、「練習方法を一緒にやろう。」と、言葉の説明では、きっとわかりにくいと思い、一緒に練習開始。

 開始10分で弾けるようになり、彼女もびっくり!

 

 聞くと、一日4時間は練習しているそうだが、恐らく、練習方法に誤りがあるため、このままその練習をするということは「下手になるために練習しているよ」と、言うと、更にびっくりされていました。

 きつい言い方でごめんね。でも、わかりやすいかなと愛を込めて…

3月のピアノ実技試験でA-判定に。

 情熱と素直さとまじめさを持った女子。とっても、言われた通りにまじめにコツコツを繰り返す子。

 自分で、言われたことをその場でレッスン中に書くという、素晴らしい姿勢。

 ああ…私なんかなんとなーく聞いてしまって、自分の演奏や先生をして働いたお金で高いレッスンを受けるようになってようやく身に染みたのに…

 なんと、すばらしい!!

 と、感動していると、がぜん彼女ものってくれました。

 そして、とあるコンクールにファイナル入賞、3月の実技試験はA-という快挙!

 しかしながら、あと10か月あるので頑張りましょう。

 ということで、4月もスタート。

 

演奏法講座に行ってきます

 とある大学講座にお呼ばれし、恐れ多くも講座に来週行ってまいります。

 

 ショパン国際コンクールの審査員長経験のヤシンスキ教授や、他のジュリアード音楽院ラタイナー教授など、スメンジャンカ。ムニエ。バスクレセンスキー。多数の先生に教えて頂い事や、私自身があちらの国際コンクールやオーディションで多数勝ちとり、仕事を得て行った経験談などをお話しさせていただきます。

 そして、明日は富山のいみずFM放送の電話インタビュー収録です。

 

 オンエアはまだですが、皆さんもお聞きいただけます。また、こちらや、インスタ、FB,ツイッターにて紹介します。

 更に、桐朋同期とのリモート演奏が、本日、フランスのラジオ21時でオンエアです。。

リアルタイムで聴けない方は再放送もあります。4/8(金) 12(火) 10(日)いずれも21時 *日本時間
▶️ https://onlineradiobox.com/fr/jazzbox/

 

 講座の内容は私の執筆本でもお読みいただけます。

 (『自立できる子に育てたければピアノを教えなさい』井筒響子 サンクチュアリ出版 )

 サンクチュアリ出版さんは、「GAKUTO」さんなど、多数の著名の方の本も出版されています。

 

英語クラスの受験生もいます。

 本当はピアノだけの予定が、日本語ができない外国の方を長年レッスンしているので、帰国子女さんや、インターの子に英語でレッスンしておりました。

 海外に住んでいる時も音楽教室でアルバイトしたり、大学で教えていたので、もうかれこれ27年くらいやっているのですが、そこから、英語クラスもつけて欲しい。との保護者さんからのご要望で、ピアノ&英語クラスを2020年より新設。

 お子さんも親御さんの、通室、送迎が一回、一日で済むと好評です。

 昨年、息子の友人を教えていて難関都立高合格しました。

 彼は、最初、長文読解が不得意で、最高得点60点だったのですが、私のところに来て90点以上とれるように。

 ピアノもですが、練習や勉強って、コツです。

 よく、「練習は裏切らない」と言い、一理当たっています。しかし、更に方法を駆使すればぐんと上げることが出来ます。

 ピアノをやってきた子はこの部分が自分でできる傾向があるのですが、彼はピアノ歴がなく、こういった受験なども初めてで、中々大変そうでした。

 ちなみに、彼は、小学5年生から大手の進学塾で英語を習っていたのですが、やはり、団体で何もわからないまま、1時間をワーク1枚とかこなしていたそう。

 プライベートだと、ひとつひとつ理解させて進め、なおかつ、45分で、ワークシート4~5枚進めるので、当然、できるようになるのです。

 現在、高校生の息子が、個別塾に行くと言い出し、ここ、3カ月で劇的な成績アップ。

 やはり、「当人のやる気」と、できれば団体でも先生に質問するなど「解き方」を教えてもらう事ですね。

 ピアノも「練習の仕方」「演奏の仕方」ちょっとしたコツで音楽が綺麗に聴こえるものです。

 それプラス音楽は「楽しむこと!」

 当教室はオンラインも行っています。

 それでは、また、来週も受験生の日記続けてまいります。