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音大受験生の日記 Vol.2
お教室の生徒さんは、年少さんから、国際コンクール優勝者、音大の先生、お笑い芸人の大人まで幅広くいらっしゃいますw
先生になったのに、コンサート前のブラッシュアップにまだ、来てくれていると、なんだかとっても嬉しいですし、また、過去の生徒さんにお子さんが生まれて、2世代にわたり来てくれると、もう、おばあちゃんの気持ちです。
やはり、一回舞台で弾くと安定するため、音大志望の子は、今年もコンクールに向けて練習を開始しました。
えらい!
本戦ではなく本選です
彼女のまずの目標は予選通過です。
ショパンのエチュードからの選曲で、どれにしようかと選曲するのに、24曲の7割くらいを弾いてあげて、「どれにする?」と聞くと、びっくりした顔。
「先生、すごいですね」
って…う、うれしい!
大体、1か月きってから、ピンチヒッターで呼ばれるなんてことが海外ではあったため、やはり、代役でも、お仕事がいただけるだけ有難いですから、全力でこなすために、数曲は、突然でも暗譜で常に弾ける十八番を用意しています。
先日も、コロナになった方の代役でショパンを2曲弾きましたが、準備期間は1カ月。大体、それでも間に合わせるという癖はついています。
でも、本来はきちんと準備です。
やはり、コンクールは、運もありますし、戦いや、競争ではないなと思います。
本選という言葉の通り、より、美しいものを求めているものの選出にすぎないなあ…と。
ですから、英検とか、漢字検定を受けるような感覚で、受けるものだと思うので、ネーミングも、本来は、「国際ピアノ検定」だと思えば敷居も低くなり、もっと、色々な方が気軽に受けれて、皆さんがもっと上達するのかなと思ったりします。
美しいものは人の心に響く
音楽は、大変神聖なものでありますし、天国との扉を開ける時間でもあります。
昔から、音楽と祈りは直結しており、ポーランドなどのヨーロッパではコンサートと教会はセットになっています。
芸術というのは答えがない。しかしながら、人の心に響くものが芸術であります。
よりよいもの、より美しいものを求め、血のにじむような努力をするわけです。
努力の跡には美しいものが待っています。
しかしながら、楽器は「継続は力なり」で、やめるとゼロになってしまうのです。
練習しない日があってもとにかく、やめない事。が、問われます。
簡単に弾けるものなら、世の中の全員、ピアノが弾けます。
弾ける人が少ないという事は、継続が必要だからです。
これは、お子さんには「忍耐力」が問われますから、習い事としても非常にいいものであると言えますね。そして、毎日練習するというのは、学習習慣も同じ習慣づけですので、勉強もします。
うちの息子たちも、毎日、自発的に練習し、勉強しています。
実は、私は子供に練習しなさい。勉強しなさいって言ったことはありません。
ですから、「練習しないならやめなさい」というお声かけは、ピアニストになるとか、それでも食らいつくタイプならいいのですが、趣味でもいいので弾けるようになってほしい場合はオススメしません。
次回は、どうしたら、自分でやるようになってくれたのかというところの子育てのお話をしたいと思います。