Kanonピアノ教室の日記

指導歴26年の海外ピアニスト講師がつづります。英語も教えています

あなたはどの勉強(練習)タイプ?

 冬の旅の本番で合わせ続きでした。ソロの本番も控えているので1日4時間は練習しています。合間に日記を綴ります。

 27年間色々なお子さんを見てきて大体3つの勉強(練習)タイプに分かれるのかなあと思います。

⓵ルーティンタイプ

 帰宅後、食事前、おやつ後、など、習慣づけをするタイプ

②ちょこちょこタイプ

 暇になったら頻繁に座り、5分などショートでちょこちょこ弾くタイプ

③週末まとめてタイプ

 日々は無理なので、週末にまとめてたくさん練習するタイプ

 

 どれでも、良いと思うのですが、良い順番は、⓵②③です。

 後は、親御さんのお声かけが、押しつけにならないようにされた方がいいかと思います。

 

 自分の幼少期を回想したときに、「勉強しなさい」「練習しなさい」と、言われて(あまり言われなかったのですが)、いう事を聞き続けたか?と、思い出しても、しなかったなあ。と思うのです。

 

 そして、ずっと、人生を通して練習や勉強を全力で全集中していたか?と、聞かれてもNOです。

 頑張るのは当人ですので、上からの押しつけは子供も嫌ですよね。

 『○○したらどう?』『○○しなくていいの?』『おやつ食べたらやろうね』『○○したらゲーム30分やっていいよ』など、ご褒美制にしてもいいので、促さないと、毎日

やりませんね。

 スムーズに向かう工夫やアイディアについて、もっと詳しくは本に触れさせていただいてます。

 

 私は「飴と鞭」を上手に活用します。

 そして、できた時の後処理もあるといいのかな。

 「今日も頑張って偉かったね。」と、一日一回、一つでいいので出来たことをほめるようにしています。

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久しぶりのシューベルト 冬の旅。連日楽しかったです。
共演者の皆様ありがとうございました。

 

2歳くらいから習慣づける

 私が、実際に子供たちにやっていることなのですが、子供の性格もあるので、参考程度に読んで頂けたらと思います。

 

 色々なケースを見ていて 赤ちゃんだからわからない。と、説明をせずにただ、連れて行くと、そのうち理不尽に感じ、大泣きしたり、反抗する賢い子供がいます。

 指導でも2歳から預かってきましたが、物心つく年齢から、「長い針が6のところになったら、お片付けしようね。(そこまで弾けるかやってみようね)」

「これが出来たら、遊びに行こうね(ご褒美シールね)」など、小さい目標を提示して、大きな目標へ到達する達成感を味合わせます。

 子供にも生活習慣をルーティンでつけさせました。

 息子たちに最初は、ピアノとか、お絵かき、ブロック遊び、折り紙制作、など、一日30分でいいので、机に座って集中させる自宅での学習習慣をつけさせます。

 そのうちに、勉強に移行できるので、何でもいいので、お子さんの興味の持ったことを「30分集中する」という習慣づけをします。

 ただ、外遊びも、大変大切ですから、その際も、短い針が3で、長い針が6のところになったら、おやつの時間だからお片付けして帰ろうね。

 など、時間の感覚をつけさせ、その先にご褒美があると、お子さんは、時間まで集中する癖がつきます。

 自然に、時間を覚えてその時間に、何かをしてくれるようになります。

 

 ただ、親にどこかに連れて行かれるというのは、自我が芽生えた2歳ころから、10代くらいまで、「反抗」という形に出ます。(賢いお子さんに多いです)

 ので、きちんと説明するとスムーズになります。

 

両親で言わない。

 例えば、両親のうちどちらかが叱っていたり、どちらかが勉強を促すときは、どちらかは、静かにしておいた方がいいでしょう。

 もし、シングルの方は、見方がいてあげないと可哀そうですので、祖父母や、兄弟姉妹にその役目をお願いするといいかもしれません。

 思春期になると、自我がかなりはっきりします。

 自分が思春期の時にどうだったかと思い出すと、やはり、黙って、支えて応援してくれる親に感謝したものです。

 生徒さんと親御さんの関係でも、この信頼関係が出来てるケースの方がうまく育っています。

 「親の分身」や「親の操り人形」にしてしまうと、いつか反発します。

 お子さんを一人の人間として尊重し、認めてあげる先輩ママさんたちは素敵だなと長年見てきて思っていました。

敢えて失敗をさせる

 もし、それでもやらないのであれば、そのままにして失敗させてあげる親御さんの方が、お子さんが伸びる傾向があります。

 「悔しい」という気持ちがないと、人は何かに向かえないものです。

 自分の人生は自分で作り、自分で決めるのです。

 

 植物は光の方向に向かって伸びます。人も、必ず、光の方向に向かって這い上がるようにできています。

 もし、そこで、這い上がれないようであれば、学校か、家庭がうまくいっていないという事なので、そこの改善が必要になるでしょう。

 

 幼少から、そのように、「なぜ、勉強しなければいけないのか」を「説明」してあげれば、それは、わかります。

 我が家は、演奏で海外に行くついでに連れて行き、見聞を広めたり、発展途上国へ、旅行し、学校に行かずに親のお店を手伝ってる子供たちを、沢山、子供に見せました。

 なぜ、学校に行かないのか。

 行かないのではなく、いけない子供がいるという事を知ることで、学校に行ける、勉強ができる『義務教育の国に生まれた有難み』がわかります。

 実際に、連れて行かなくとも、その様なドキュメンタリー番組を見せるだけでも違うと思います。

 そして、「生物や自然」の、ドキュメンタリーを見せるのもとてもいいと思います。

 「弱肉強食」の、自然の中で、私たちは生きることができている。ということを、知ることが出来ます。

 「良く食べ、よく遊び、運動し、勉強する」何事も緩急が大切です。

 もし、だらだらしていた時は、「もし、時間を決めてそれまでに出来てたら、もっと、あれもこれもできたね。」と、無駄に過ごした時間について言及すると、自分でスケジュールを立てて、サクッとこなすようになります。

 「ほめて育てる」というのも大切ですが、ダメな事があったら、なぜダメなのか。こうした方がよかったのではないか。ここは、良かったけど、こうしたらもっと良かったのではないか。

 と、解決策を一緒に話してみるなどして、「叱る」のではなく「考えさせる」機会を与えてあげています。

 もっと、詳しく子育ての親御さんの対応などについて、実際の親子のいいケースと悪いケースの事例や、ピアノのススメ(ピアノを習ったらこんなにいいことがあるよ)を掘り下げて執筆本にて綴っております。

 お題は毎回、リクエストに答えさせて頂いてます。