Kanonピアノ教室の日記

指導歴26年の海外ピアニスト講師がつづります。英語も教えています

週の半分はフルタイムです。

 今年は6名の音大受験生を抱え、受験の伴奏もしますので、感染には大変気を遣いました。

 週の半分は、午前中、海外とのオンライン、昼休みに夕食作り、午後はノンストップで大体夜の8時過ぎまでレッスンしています。

 実は、10年ぶりに生徒募集を再開しました。結婚前に、生徒さんが100名を超え、度々海外でも演奏活動もしていたため、本格的に音楽の道を目指す子以外はアルバイトの後輩などにお願いし、募集をストップ。

 

 夫は、私が働く必要がない生活を提供してくれています。

 母も専業主婦でしたから、子育ての期間は、なるべく、他に助けられることなく子育てしたかったからです。しかし、せっかく、ピアニストに育ててくれたので、演奏のお仕事だけはやめずにいたいと切望し、夫や母に手伝ってもらって演奏を続けてきました。

 子供も大きくなり、手がかからなくなったので、最近は生徒さん募集や、国内外の大学講演、講座講師、編曲業、執筆業、コンクール審査員、いろいろなお仕事も引き受けています。

 昔のように?お金のためではないので、のんびりしたいなと思いつつ、将来を担う青い芽を発掘したい。いい音楽を伝えていきたい。という、音楽に対する熱い思いが、私を突き動かしてくれます。

 私にできる事があるならば…と、できる事からコツコツとお仕事させていただいています。

 You Tubeの方は、事務所さんからの契約上、クラシック無料配信はしていませんが、副業のポップス編曲を弾いたりしています。

 うれしいことに、閲覧者が一番多いのが18歳から24歳。

あとは、お子さんに見せてるという、40代。

 そして、日本が45%。意外にも海外の方がご視聴くださっています。

 

 未来の子供たちが、これを見て練習するようになった。ピアノを始めた。と、聞くと、入り口が違っても、音楽が未来に広がることが、私の、天命だと思っています。

 

 「子は親の背中を見て育つ」と信じて、ワーママ頑張ります。

 

人生で一番怖かった本番

 先日、ソナタ10曲に加えてコンチェルトの伴奏のオファーが…

 

 ソナタって、全楽章弾くと30分はとられるので、これで、コンチェルトとなると、一回通すだけで、6時間弱…そして、ソロも控えているため、どうやって、フルタイムの中、練習時間を確保するのかが、日々の課題です。

 伴奏は譜面を見ていいので、ある程度のレパートリーがあればいいのですが、ソロは全曲暗譜しますので、毎日3回は通したいところ。

 

 昔、19歳の時にコンクールを受けた時に、ファイナルまで行くと想定せずにフランスでリサイタルを入れて、ムニエ先生に叱られたことを、今でも思い出します。

 「無理なスケジュールを立てるのはやめなさい。オファーがあっても、できる範囲内で受けなさい。自分の実力を過信するのはやめなさい。」

 そう。怒らせてしまったのは、ファイナルまで残ってしまい、その曲と、リサイタルのプログラムを2か月で譜読みから暗譜までする羽目に……しかも、難曲のオンパレード。

 人生で一番怖い本番でした。

 今も、オファーの度に思い出す言葉…。有難いと思っています。

 当時は、グサグサ刺さりましたが、準備と自分の可能な時間は、きちんと最善を尽くせる設定にしています。出来ない時は、断る勇気も必要ですね。

 

突然勉強を始めた息子たち

 最近、仕事を広げすぎたせいで、掃除と食事はちゃんと頑張っていますが、子供の勉強などはほとんど見ていません。

 在宅ワークが多いので、見かけては声かけたりはしています。

 

 頑張るのは親ではなく、子供なのですから、がみがみ言われるのも嫌でしょう。

 

 昨日も、帰ってから、次男がずっと自分の部屋に。

 何をしてるのかと覗いたら…ずっと、勉強しています。レッスンの合間に除くと、おそらくずっと勉強していたようです。

 塾で思うような成績が取れず悔しかったとか。

 長男も試験前は塾の自習室に毎日行くように。

 外の方が集中できるそう。

 

 私の練習量を見ているので、2時間の勉強量などでは足りないと思っているようですw

 自分の人生は、自分にしか作り上げられませんね。

 親は信じて見守る。当人がやりたいのならば教育にかかる費用は、いくらでも出資する。それ以外のことには贅沢させず金銭では甘やかさない。

 そんな親でいたいと。頑張っていきます。