Kanonピアノ教室の日記

指導歴26年の海外ピアニスト講師がつづります。英語も教えています

予知夢で知っていた事実は伝えられなかった無念

 私にとって人生で考えさせられる瞬間は何度かあり、ピアニストを続けた理由も大切な人が他界したことであった。

 その内容については、故人の敬意と感謝をこめて、執筆本に書かせて頂いた。

 おそらく、自分がいなくなっても残るであろうと、近い将来子育てをするであろう、息子たちのためにも伝えたいことを書かせて頂いた。そして、未来の若いパパママにエールを込めて、ためになるであろう内容を愛を込めて書きました。

 

 本には入らなかったのですが、数年前、友人の旦那様が他界された。

 個人情報になることは、当人も周りに隠しているため、お伝え出来ませんが、その、お亡くなりになる3年くらい前に、その方がなくなるという夢を見てしまったということを、当時は伝えられず、つい最近打ち明けたのでした。

 

ただの夢なので気のせいかなと思った

 音楽家は4Dの世界で表現する方も多い世界なので、インスピレーションや予感というのがある。元々、ニュースの内容が数日前に夢に出てきたり、親戚の流産してしまった子が成人して現れたりということはあった。

 その時は、なんて縁起でもない夢を見てしまったんだろうと、落ち込み夫に話した。

 まあ、夢なので、気楽に話せたらいいのだが、内容が「死」である。まあ、気のせいかなとも思った。

 その数日後に子供達とお歳も近いお子さんもいるため、家族でPOT LUCK PARTY(持ちよりおうちバーティ)をしたときに、少し、遠回しに、「ちょっと、病院に行った方がいいかもしれないですよ」と、伝えた。

 すごく失礼であるが、ちょっと、そんな感じの夢を見たもので。とだけ伝えた。

 もちろん、そんな強くは言わなかったため、病院には行かれなかったそう。

 その時にわかっていれば、助かったのか、いやはや、3年という期間なので、若いがんの進行は早いので、遅かったのか。

 のちに、友人に謝罪したのだが、彼女は、仮にそれでわかってたとしても、きっと、こうなっていたんだと思う。と、言ってくれた。なぜなら、生前、ご主人も天使が迎えに来る夢をよく見ていたそう。

 寿命は決められていたのだと、言ってくれた。

 ずっと、胸につかえてた申し訳ない気持ちも浄化されたようだった。

 私たちは生きているのではなく、生かされているんだなと、彼女と話していたのである。

 心優しい方で、天使が来てくれたのだから、きっと、天国では穏やかでしょう。

アラフィフで資格を取りキャリアウーマンに

 彼女の旦那様は、病気がわかってから、他界されるまでの時間があっという間であった。もちろん、がん保険などに入っていたものの、その期間はお給料も入らない。

 亡くなった後の手当などもゼロだったそう。

 住宅ローンで購入していたお宅は、ローンがチャラになったものの、まだ、未成年の子育て中であるし、彼女は専業主婦。

 お金もだが、悲しみという深い傷もいえてないまま、立ち上がらなくてはいけない。しばらく、一緒にうちでご飯をと、お子さんを夕食に招いたりした。

 以前、本でも詳しく触れたが、彼女に助けてもらっている。(海外演奏に日本に子供を置いて行った時である)

 困ったときはお互い様。

 彼女は4年かけて大学に行き資格を取り、今は立派に働いている。

 

離婚したいのだけど…と、相談された

 先日、某レセプションにてクラシック演奏の仕事を頂いたとき、とある30代の女性と仲良くなり、「ちょっといいですか?」と、言われ、ランチに行った。

 内容は、お子さん一人いるのだが、別居している夫と離婚したいのだという。

 「もし、きょこさんが私だったらどうしますか?」という質問である。

 そもそも、離婚しないかもと思ったが、離婚はしたいのだと、そこは確定しているのだという。深い内容は個人のプライバシーであるから、よっぽど別れたいのだろうという感じだった。

 私は、子育て中なので、育児家事はきちんとこなせる範囲で仕事を選んで働いている。演奏やレッスンや日本やアメリカの大学の講座講師、コンクール審査員など、単発で入れられるときに入れている。

 しかし、小さい子供を連れて働くとなると、教員免許があるので、どこかの学校に就職するかもしれないなあ。と話した。

 彼女は専業主婦になってしまって、資格もないため、離婚に踏み込めないそう。

 「私、頑張ってリコカツします!」

と、キラキラしていたが、もう少し仲良くなれたら、子供のためにも離婚しないという選択肢はないのかなあ…と言えたら…と、子供の心配をする私である。

 近年、子育て中に、資格を取り、子育てが終わってから働く女性も増えている。

 対岸の火事と思わず、キラキラしたママが増えていくことを願っている。